点検管理環境の構築手順
このページでは、Convi.BASE 導入時にお客さまご自身が、Convi.BASE による点検管理のための環境を構築する手順を説明します。
Convi.BASE の点検管理
Convi.BASE の点検管理は、あるテーブルやビューに登録されている一部のデータを更新する際に、同時に他のテーブルやビューに、新規データを追加する機能です。
たとえば、設備を点検し点検内容を記録する業務において、設備情報テーブルの「点検日」を更新しつつ、保守点検の履歴を保守履歴テーブルに登録できます。
点検管理を利用するには、どのテーブルの項目を更新するかや、保守点検の履歴をどのテーブルに登録するかの設定が必要です。
そのため、保守点検の履歴を登録するテーブルの構築や、どの項目を更新するかの設定を、点検管理の環境として構築する必要があります。
この構築作業は、次の手順で実施します。
点検管理の考えかた
例として、設備情報テーブルの一部項目を更新し、保守点検の履歴を保守履歴テーブルに登録するとします。
点検管理をするメンバーは、保守点検の履歴を登録するための入力画面に、点検内容を入力し、登録します。
すると、保守履歴テーブルに新規データが登録され、かつ設備情報テーブルの一部の項目が更新されます。
Convi.BASE では、点検履歴テーブルのような、新規データが登録されるテーブル(ビュー)を、インサートビューと呼びます。
また、設備情報テーブルのような、項目が更新されるテーブル(ビュー)を、アップデートビューと呼びます。
STEP1:点検履歴テーブルを構築する
空のテーブルを、点検履歴テーブルとして構築します。
1. テーブル名を変更する
点検時の履歴が記録されたテーブルだとわかるよう、空のテーブルの名称を変更します。
テーブルの名称を変更する
2. 点検管理に必要な管理項目を追加する
点検履歴テーブルに、点検時の履歴として残したいデータを管理項目として追加します。
たとえば、管理番号、点検日、点検区分、点検点検実施項目などです。
追加した項目は、点検履歴の作成画面で、メンバーが入力できる項目、または参考として表示される項目として使用されます。
「管理番号」を管理項目に追加することをお勧めします。あとから履歴データを確認したときに、どの施設の点検履歴なのかを特定できるようにするためです。
管理項目を追加する手順の詳細は、次のページを参照してください。
管理項目を追加する
3. 追加した項目を以下の 3 種類に分類する
インサート項目
点検履歴の作成画面で、メンバーがデータを入力する項目です。
点検履歴テーブル(インサートビュー)だけに登録される項目です。
点検管理の考えかたの例の場合、点検区分や点検実施項目、点検報告書がインサート項目です。
アップデート項目
点検履歴の作成画面で、メンバーがデータを入力する項目です。
点検履歴テーブル(インサートビュー)に登録されるだけでなく、設備テーブル(アップデートビュー)の項目が更新される項目です。
点検管理の考えかたの例の場合、点検日や次回点検日がアップデート項目です。
参照項目
点検履歴の作成画面で、参考として表示される項目です。メンバーは入力できません。
この項目に表示される内容は、設備テーブル(アップデートビュー)の項目の値です。
点検管理の考えかたの例の場合、管理番号や設備名が参照項目です。
STEP2:設備テーブルに管理項目を追加する
設備情報テーブルに、アップデート項目として更新したい項目存在しない場合は、設備テーブルに管理項目を追加してください。
管理項目の設定手順の詳細は、次のページを参照してください。
管理項目を追加する
STEP3:点検管理の設定を作成する
点検管理の設定を作成します。
[環境設定]をクリックします。
「アプリケーション設定」セクションで、[点検管理]をクリックします。
[設定を追加する]をクリックします。
「ボタン名」を入力します。
ボタン名に入力した内容は、設備情報テーブルにメニュー名として表示されます。「インサートビュー」に、点検履歴テーブルを指定します。
「アップデートビュー」に、設備情報テーブルを指定します。
「項目マッピング」で、点検履歴テーブルの項目に対する設備情報テーブルのマッピングを設定します。
- インサート項目の場合:何も選択しません。
- アップデート項目の場合:あわせて更新したい設備情報テーブルの項目を選択し、「変更可」のチェックを入れたままにします。
- 参照項目の場合:入力画面に表示したい設備情報テーブルの項目を選択し、「変更可」のチェックを外します。
[保存する]をクリックします。