移動管理環境の構築手順
このページでは、Convi.BASE 導入時にお客さまご自身が、Convi.BASE による移動管理のための環境を構築する手順を説明します。
Convi.BASE の移動管理
Convi.BASE の移動管理は、ラベルを読取り、物品の所在情報やステータスといった更新したい項目を選択して送信するだけで、かんたんに物品の情報を更新できる機能です。
棚卸しでは棚卸しイベントを通じて物品の所在情報やステータスを更新しますが、移動管理では任意のタイミングですぐさま更新できることが特徴です。
物品の所在情報やステータスといった移動管理で管理したい項目や、移動管理を実施したメンバーの情報は、物品テーブルで管理します。
また、移動管理で管理したい項目をカテゴリーツリーとして定義します。
定義したカテゴリーツリーや、物品のどの項目を更新するかといった内容は、移動管理の環境として Convi.BASE に構築します。
この構築作業は、次の手順で実施します。
STEP1:移動管理に必要な選択肢を作成する
1. 選択肢を作成する
移動管理に必要な選択肢として、実施担当者と、更新する項目のための選択肢の選択肢を作成します。
選択肢を追加する手順は、次のページを参照してください。
選択肢を追加する
実施担当者
移動管理を実施したメンバーを示す選択肢です。
すでに棚卸し機能を使用しており「実施担当者」を棚卸しと共通で利用したい場合には、「実施担当者」の選択肢を作成する必要はありません。
更新する項目のための選択肢
移動管理で更新する内容によって異なります。
物品の所在を更新したい場合は、所在情報に関する選択肢を作成します。
たとえば、移動管理で「建物」「フロア」を更新したい場合には、「建物」「フロア」の 2 つの選択肢を作成します。
また、ステータスを更新したい場合は、「ステータス」という選択肢を作成します。
2. 選択肢の値を追加する
作成した選択肢に値を追加します。
選択肢に値を追加する手順は、次のページを参照してください。
選択肢リストの値を設定する
実施担当者
移動管理を実施する担当者の名前を、「実施担当者」の選択肢の値に登録します。
更新する情報の選択肢
更新する情報の選択肢で選ぶ値を登録します。
物品の所在を更新したい場合は、所在情報を選択肢の値に登録します。
たとえば、「建物」という選択肢の場合、「倉庫 A」「倉庫 B」が選択肢の値です。
複数の選択肢を作成したときは、作成した選択肢すべてに、値を登録してください。
ステータスを更新したい場合は、ステータスを示す値を、「ステータス」の選択肢の値に登録します。
たとえば、「出荷待ち」「出荷作業中」「出荷済み」などです。
STEP2:物品テーブルに項目を追加する
- 読取り日時
タイムスタンプ型の項目です。 - 読取り者
選択肢型の項目です。
STEP1 で作成した選択肢の「実施担当者」を関連付けます。 - 更新する情報の管理項目
選択肢型の項目です。
STEP1 で作成した更新する情報の選択肢の数だけ、項目を追加してください。
管理項目を追加する手順の詳細は、次のページを参照してください。
管理項目を追加する
STEP3:カテゴリーツリーを作成する
カテゴリーツリーとは、組織や物品の所在場所などの階層構造をもつデータを、階層別に絞り込みできる機能です。
移動管理では、移動管理で管理したい項目をカテゴリーツリーとして定義することで、移動管理で更新する項目として利用できるようになります。
たとえば、所在の移動を管理したい場合には、管理したい所在情報をカテゴリーツリーとして定義します。
ステータスの変更を管理したい場合には、ステータスをカテゴリーツリーとして定義します。
カテゴリーツリーの作成手順の詳細は、次のページを参照してください。
カテゴリーツリーを追加する
STEP4:作成した選択肢や項目を環境設定に関連づける
これまでの STEP で作成した管理項目やカテゴリーツリーを移動管理の環境設定に関連づけします。
[環境設定]をクリックします。
「アプリケーション設定」セクションで、[移動管理]をクリックします。
「基本設定」の設定で、これまでの STEP で作成した選択肢とカテゴリーツリーを設定します。
- カテゴリーツリー:STEP3 で作成したカテゴリーツリー(更新する情報の選択肢を元に作成した、カテゴリーツリー)
担当者マスターの選択肢:STEP1 で作成した「実施担当者」
「物品テーブル」の設定で、STEP2 で追加した物品テーブルの情報を設定します。
- 読取り日時項目:読取り日時
読取り者項目:読取り者
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