棚卸し環境の構築手順

このページでは、Convi.BASE 導入時にお客さまご自身が、Convi.BASE による棚卸しのための環境を構築する手順を説明します。

Convi.BASE の棚卸し

棚卸しとは、ある時点における、固定資産などの物品の所在や利用状況を確認する作業です。

Convi.BASE では、次の情報を、物品に貼り付けられたラベルを読取ったり、Web やデバイスの画面で入力したりすることで棚卸しをします。

  • 物品の所在を示す「棚卸し階層」
  • 物品の「利用状況」
  • 棚卸しを実施した「担当者」

棚卸しした結果は、棚卸し後に物品情報に反映します。

そのため、あらかじめ物品情報に反映するための所在や利用状況の情報を、棚卸し環境設定として Convi.BASE に構築する必要があります。

この構築作業は、次の手順で実施します。

  1. 棚卸しに必要な選択肢を作成する
  2. 作成した選択肢を物品テーブルに関連付ける
  3. カテゴリーツリーを作成する
  4. 作成したカテゴリーツリーを棚卸し環境設定に関連づける

物品の所在管理の考え方

Convi.BASE では、物品の所在を示す情報を階層の構造として考えます。

たとえば、とある物品は、東京(オフィス)の 7F(フロア)の執務スペース(エリア)に置かれていて、経理部に管理されているとします。

この場合、物品の所在情報は「オフィス > フロア > エリア > 管理部門」のような階層を持っていると考えます。

図:棚卸しの階層情報を示している

この、物品の所在を示す「オフィス」や「フロア」が棚卸し階層です。

棚卸し階層は 4 階層まで作成できます。

Convi.BASE では、「オフィス」「フロア」などの棚卸し階層は選択肢として、「東京」や「大阪」は選択肢リストの値として用意します。

また、物品の利用状況や担当者も、選択肢として準備する必要があります。

STEP1:棚卸しに必要な選択肢を作成する

1. 選択肢を作成する

次の選択肢を追加します。

  • 棚卸し階層

    物品の所在管理の考え方 で挙げた例のように棚卸し階層を設計した場合、「オフィス」「フロア」「エリア」「管理部門」の 4 つの選択肢が必要です。
  • 利用状況
  • 担当者

選択肢を追加する手順は、次のページを参照してください。

選択肢を追加する

2. 選択肢の値を追加する

作成した選択肢に値を追加します。

たとえば、上記の例の「オフィス」という選択肢の場合、「東京オフィス」「大阪オフィス」が選択肢の値です。

選択肢の値は、棚卸しする際の棚卸し情報として使われるほか、棚卸し完了後に物品情報の所在を示す管理項目の値に反映されます。

また、利用状況や担当者の選択肢にも、それぞれ値を登録します。

  • 利用状況

    物品の利用状況を示す値を、選択肢の値に登録します。

    たとえば、「利用中」「故障中」「廃棄予定」などです。

    この値は、棚卸し結果の「利用状況」や、物品情報の「利用状況」に反映されます。
  • 担当者

    棚卸しを実施する担当者の名前を、選択肢の値に登録します。

    この値は、棚卸し結果の「読取り担当者」や、物品情報の「最終棚卸しデータ読取者」に反映されます。

選択肢に値を追加する手順は、次のページを参照してください。

選択肢リストの値を設定する

STEP2:作成した選択肢を物品テーブルに関連つける

物品テーブルに、選択肢型で次の管理項目を追加し、STEP1 で作成した選択肢を関連付けます。

  • 棚卸し階層に関する管理項目 物品の所在管理の考え方 で挙げた例のように棚卸し階層を設計した場合、「オフィス」「フロア」「エリア」「管理部門」の 4 つの管理項目が必要です。
  • 利用状況
  • 担当者

手順の詳細は、次のページを参照してください。

棚卸し階層や利用状況を示す管理項目の初期値に、次の値を設定しておくと、物品データを検索する際にデータが絞り込みやすくなります。

  • 棚卸し階層を示す管理項目の場合:「'未設定'」
  • 利用状況を示す管理項目の場合:「'利用中'」

画像キャプチャ:初期値に「'未設定'」が設定されている

STEP3:カテゴリーツリーを作成する

カテゴリーツリーとは、組織や物品の所在場所などの階層構造をもつデータを、階層別に絞り込みできる機能です。

階層を示す選択肢をカテゴリーツリーとして設定することで、棚卸し時に棚卸し階層として利用できるようになります。

カテゴリーツリーには、STEP1 で作成した棚卸し階層を示す選択肢を追加してください。

画面キャプチャ:カテゴリーツリーの値が表示されている 手順の詳細は、次のページを参照してください。

カテゴリーツリーを追加する

STEP4:作成したカテゴリーツリーを棚卸し環境設定に関連づける

STEP3 で作成したカテゴリーツリーを棚卸し環境設定で関連づけします。

  1. [環境設定]をクリックします。

    画面キャプチャ:環境設定が枠線で囲まれている

  2. 「アプリケーション設定」セクションで、[棚卸し管理]をクリックします。

  3. 「棚卸しに利用するカテゴリーツリー」で、STEP3 で作成した物品の所在を示す「場所別」のカテゴリーツリーを選択します。

    画面キャプチャ:「場所別」が選択されている

  4. 「棚卸しに利用する利用状況の項目」で、STEP1 で作成した「利用状況」の選択肢を選択します。

    画面キャプチャ:「利用状況」が選択されている

  5. 「棚卸しに利用する担当者の選択肢」で、STEP1 で作成した「担当者」の選択肢を選択します。

    画面キャプチャ:「担当者」が選択されている

  6. [保存する]をクリックします。

棚卸し環境設定のそのほかの設定項目は、必要に応じて変更してください。

たとえば、モバイル端末で棚卸しをする場合には、「モバイルアプリによる棚卸しを有効にする」にチェックをいれる必要があります。

棚卸し環境設定の項目や手順の詳細は、次のページを参考にしてください。

棚卸しに関する環境設定

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